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次世代無線通信基盤であるローカル5Gを活用した、 無人自動フォークリフトの安定運用の実証実験に成功 ~製造業、物流業の人手不足の解決策の一手として~

株式会社ビジョンナビロボティクスジャパン(以下、VisionNav)、新エフエイコム株式会社(以下、新エフエイコム)は、通常Wi-Fi環境で運用される無人自動フォークリフト(以下、AGF)を、高速無線通信規格「5G」を事業者が専用に扱える「ローカル5G」環境において運用する実証実験(以下、本実証)に成功しました。

実証実験には、VisionNavのAGFと、NTT東日本が提供するローカル5G、「ギガらく5G」を使用し、機体の一時的な改造及びローカル5G向けのシステムインテグレーションを新エフエイコムが行いました。

本実証は、2025年2月25日~2月27日にNTT中央研修センタ内NTT e-City Laboのスマート製造・物流展示場(以下、実証施設)にて実施しました。

実証施設内に設置されたローカル5G基地局(以下、RU)と接続するローカル5G端末(以下、UE)をVisionNavのAGFに取付け、ローカル5G設備のL3スイッチに接続されたVisionNavのAGFコントローラ(以下、RCS)から指示を出し、AGFでの自動搬送を行い、リアルタイムな状態や位置情報の監視を行いました。

図1.実証構成図


表1.ローカル5G構成要素

構成要素 概要
CU(Centralized Unit) 主にデータ処理を行うデータ処理部
DU(Distributed Unit) 主に無線信号処理を行う無線信号処理部
RU(Radio Unit) 送受信されるデジタル信号の無線周波数変換や電力の増幅を担う無線装置
UE(User Equipment) 端末装置

実証実験の様子


図2.AGFへのUEの接続


図3.実証環境


図4.AGFのセンシング地図


図5.AGFの経路設計図


図6.RCS上での位置情報表示


物流倉庫や製造業の工場ではさまざまなメーカーのシステムや機器がWi-Fiに依存して動いており、チャンネル干渉や接続端末数の増加により通信品質に問題が出ているケースが多くあります。

これに加え、今後は更なる自動化の推進やDX推進の為の情報収集が必要になり、無線での接続機器の増大が予想されます。

本実証で行ったローカル5Gという高速大容量、低遅延、同時多数接続、広域通信に対応した新しい無線インフラを活用したシステムを導入することで、自動化の更なる推進や見える化を行う際にも、安定性無線通信環境を確保することが可能となります。


今後、搬送の自動化をはじめとして、これまで有線LANでの接続が主流であった、さまざまな機器がローカル5Gで接続されることで、工場内のレイアウトフリーの実現や、各工場の設備連携などのさらなる発展が期待されます。

表2.各社の役割

会社名 役割
株式会社ビジョンナビロボティクスジャパン 機体仕様、改造方法の開示及び実証支援
東日本電信電話株式会社 ローカル5G実証環境の提供及び、同ネットワーク環境の構築
新エフエイコム株式会社 VisionNav AGFのデモ機貸し出し及び一時的な改造、現地でのインテグレーション

表3.本実証に関するお問い合わせ先

会社名 連絡先部署 連絡先
株式会社ビジョンナビロボティクスジャパン 営業部 セールスディレクター 石毛 shota.ishige@visionnav.com 03-6262-8105
東日本電信電話株式会社 ビジネス開発本部 無線&IoTビジネス部  5G/IoT企画担当 大石、戸井田、立石 iot-partner-ml@east.ntt.co.jp 03-5359-6959
新エフエイコム株式会社 情報技術本部 鎌田 n.kamata@s-facom.jp    0285-41-1140

■株式会社ビジョンナビロボティクスジャパン
https://www.visionnav.co.jp/

■東日本電信電話株式会社 ギガらく5G
https://business.ntt-east.co.jp/service/gigaraku5g/

■新エフエイコム株式会社
https://s-facom.jp/