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World Robot Summit 2025 “モノづくりロボットチャレンジ” に出場します

1. 背景と概要

新エフエイコム株式会社は、2025年12月12〜14日に愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)で開催される「World Robot Summit 2025」モノづくりロボットチャレンジ(MRC)に出場します。

※MRCは、「複数種の日用品を、異なるサイズの箱に箱詰めする工程」を通し、アジリティ・リーン性(迅速性・柔軟性・経済性)を評価する高度な競技です。生産年齢人口減少に伴う労働力不足に真正面から挑むこの競技は、未来の“スマート製造”実現に向けた重要な技術アリーナです。

2. 新エフエイコムの挑戦

多品種・不定形に即応する“In-Hand Manipulation”と機能モジュール群によるフレキシブルメカトロ設計

· 多品種で不定形なワークにも対応する知能ハンド:In-Hand Manipulationを使用し、不定形品や崩れているワークでもハンド内で姿勢を整えてハンドリングすることができます。
· 専用OSではなくROS2対応の産業用ロボット:従来のティーチングコントロールではなく、NACHi(不二越)のROS2タイプを採用することで、制御ソフトとハードウェアの分離(デカップリング)を実現しました。その結果さまざまなロボットを選定可能になります。
· 機能モジュール群の組み合わせで生産実装:装置を単純化し、機能ごとにモジュール化することで、立ち上げや設備の使い回しが容易な構造としています。レイアウトを替えた場合でも、システム全体として問題なく対応できる構成になっています。
· クラウド・エッジ間の360度セキュリティ:クラウドネイティブ化とIoTデバイスの増加により、今後は扱うデータ量と接続点が飛躍的に増え、産業ネットワークにおけるセキュリティ確保は不可欠になります。そこでフェニックスコンタクトのIEC62443-4-1に準拠したプロセスで設計・製造されている機器を選定し、安全性と信頼性を担保しています。

3. 出場の意義と目標

· 実用的技術の社会実装:MRCでの実証成果をもとに、製造現場への導入モデルとして提示。
· 提案力強化:競技エピソードを通じ、技術提案・プレゼンテーションの説得力とブランド価値を強化。
· 技術協業の加速:経済産業省・NEDOや他企業との連携機会を創出し、オープンイノベーションを推進。

4. 今後の展望

競技終了後は、得られたパフォーマンスデータと現場フィードバックを反映させた改良型プロトタイプの迅速開発に着手し2026年度以降実用化を目指していきます。

5. 展示・取材のご案内

· 日時:2025年12月12日(金)〜14日(日)
· 会場:Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)
· 取材・インタビュー:実機デモ、技術責任者への質疑応答など随時承ります。

【補記】World Robot Summit(WRS)について
WRSは、ロボットの社会実装と研究開発を加速する国際ロボティクスの祭典です。7月に大阪で開かれた「フューチャーコンビニエンスストアチャレンジ」、10月に福島で開かれた「過酷環境F-REIチャレンジ」と並んで、最後に実施される競技が「モノづくりロボットチャレンジ」で、製品箱詰め工程を通じ未来型生産システムの高度化を競う注目の競技です。

詳細はこちら
https://worldrobotsummit.org/wrs2025/mrc/
https://www.youtube.com/watch?v=KHWdPIwLnbw